12月30日、日本の株式市場では大納会でした。
東京株式市場では、日経平均が2万3656円62銭で取引を終えました。
昨年末が2万円以下であったことを考えると、かなりの伸び。米中貿易摩擦問題に、楽観視するところができていることが要因かといった分析もされています。
ただ、それだけか。私は、世界的な超金融緩和の流れ、あるいはそれを受けた米国市場の連日の最高値に引きずられているような側面もあると思います。さらに日本の場合には、日銀、年金というふたつの「鯨」と言われる要素の存在もやはり大きいと言わざるを得ません。
日本経済全体について「緩やかな回復」と政府は言いつつも、このところ景気判断の下方修正を繰り返しており、株価だけが一方的に伸びるという理由も考えづらいところがあります。
そういった観点から、市場にバブル的な歪みはないのか。来年は東京オリンピック・パラリンピック後の景気に要注意でいなければならない年。なおさら注意深い観察が必要です。