新型コロナウイルス対策として緊急事態宣言が発令されて2週間。その発令を受けて、その後の事態の推移はどうか。
オーバーシュートに至ることを抑えられれている、という見方もありますが、そう楽観視できるものか。それはなぜかというと、そもそもPCR検査の数自体が引き続き限られているので、感染者数が爆発的に増えることはそもそもない、という指摘は説得力があります。
気になる数字もあります。
ひとつは今日明らかになった、全国での「変死」「突然死」の最近の事例で、死後PCR検査をして実は陽性であったという例が11件もあったということが明らかになりました。知らない間に感染し、重篤化している例が他にもあるのではと思われます。
また、新型コロナウイルスによる死者数がこのところ急増してきていることも、全体としてかなり感染が深刻化しているのではないかということを示唆しています。
さらに、重症者の数。これについては、厚労省の毎日の発表の数字を見ているのですが、今日の発表では「人工呼吸器又は集中治療室に入院している者」(いわゆる重症者)は232人。これを見て重症者は「少ない」と言う人がいます。
しかし注目すべきは、もうひとつかかげられている数字「症状有無確認中」。今日の時点で3517人。1万人強の感染確認者のうち3分の1に至ります。しかもこの数字は毎日かなり増加しています。この中に「重症者数」が含まれているのではないか、という疑念が拭えません。
このような状況を受けて、緊急事態発令後2週間を経ての現状をどう評価するか。また、何をもって5月6日に解除するかどうかを判断するのか。不透明感があると言わざるを得ません。
これらの点は早急に明らかにすべきです。