自民党の岸田元政調会長が、総裁選に出馬するに当たっての、コロナ対策に関する自らの考え方を発表しました。
その中には、臨時の病院を作り病床を確保するとか、危機対応のための専門の組織を作るとか、持続化給付金を再支給するとか、もともと私たちが主張してきていたものも含まれるので、それはそれとして、この議論の時間軸には違和感を感じます。
すなわち、これは今般の自民党総裁選に向けての政策なので、9月29日の選挙までの間に、岸田氏を含む候補者の間で、激しく議論を行うということになるのでしょう。
つまりその議論が終わるまで、あと1ヶ月かかります。そしてそれが実行に移されるまでにはそのあとさらにどれだけの時間がかかるのでしょうか。
コロナ患者の方が安心して入院できる病床を増やすことや、疲弊する事業者の皆さんへの支援を含めて、コロナ対策は「今」必要なものばかりです。
それが自民党総裁選のために、すっかり遅れて、「今」はほとんど空白状況になっていることが明らかです。ここに私は強い違和感を覚えるわけです。