今日の予算委員会で、新たな事実が明らかになってきました。
毎月勤労統計に関して、サンプル入れ替えのたびに賃金の数値の下方修正が起こらないよう、2018年1月から厚労省がローテーションサンプリング法を導入したことに関して、これを求めていたのは、やはり元総理秘書官の中江氏であったことが明らかになりました。
今日、根本厚労大臣が、当時の厚労省統計情報部長だった姉崎氏に聞き取った結果として答弁しました。
これまで、「問題意識」を伝えた以外は、厚労省とはこの件について意見を述べたことはないと答弁していた中江氏。今日も、記憶にない、としつつもさすがにここまで事実が明らかになってくると完全否定はできない様子。すなわち、毎月勤労統計の調査手法の変更について、総理官邸からのプレッシャーがあったことが明らかになったわけです。
日本の統計に関する信頼を大きく揺るがすことになった今回の統計不正問題。予算案の審議には、統計不正の背景を解明して、統計全体への信頼を回復する道筋をつけることが先決です。さらに予算委員会での議論は続きます。