まもなく、私たちが「参院選後まで先送りか」と訴えてきた、5年に一度の年金財政検証の結果が公表されます。
おそらく政府は、検証の結果、年金の見通しは「良い」という主張をするのでしょう。それは、3月に明らかになった年金財政検証の経済前提がきわめて大甘であったことからも容易に想像がつきます。
そのような内容で、目くらましをしてまた終わってしまうのか。それとも基礎年金のレベルが今後大きく低下して最低保障機能を果たさなくなってしまうのではないかといった課題や、デフレが長く続く中でどのようにして年金財政の長期的安定性を確保するのかといった課題など、根本の問題まで立ち入って検証することになるのか。
長期政権であればまさにこのような課題に取り組むべきではないのか。安倍政権の本気度が問われます。