厚生労働省から内閣法制局に出向していた幹部職員が、「臨床研究法案」を検討過程の法案の案文を、製薬会社に漏らしていた、そしてこの幹部はそのために厚労省から処分を受けたが、そのことは非公表とされていた。
霞ヶ関の幹部職員のモラルがここまで低下していたかと、愕然とします。経済的な利益の授受はなかったと言われているようですが、本当にそうでしょうか。その場での利益供与はなくとも、将来は、といったことはなかったでしょうか。
こういったことも含め、大変驚きました。
今年初めの厚労省における統計不正の際にも、私は当時、厚労省の官僚の、身内に甘い、世の中の常識感から乖離した雰囲気を強く感じました。今回も同じ感覚にとらわれます。
厚労省は、社会保障政策、雇用政策等、国民生活に極めて近い政策分野を所掌しています。それだけ国民ひとりひとりの感覚にもっともっと敏感であるべきです。