昨日、岸田内閣は、「新しい資本主義実現会議」に対して、緊急提言案を示しました。
その内容を確認してみましたが、全体としては、安倍、菅政権でこれまで繰り返し出されてきた「成長戦略」とほぼ似通った内容です。
特に、岸田氏が「分配」が重要と言っている、まさにその点についてもそうです。
この点について、賃上げを税制で支援を行うということが書かれていますが、このような税制は安倍、菅政権でも長く行われていたこと。したがって、これを焼き直ししたところで、どれだけの効果を発揮するかは疑問です。
私たちは、法人税において、大企業をはじめとして応分の負担を求めていくことを提唱しています。その具体的な内容は、専門的に様々に検討していくべきですが、企業の内部留保が500兆円近くまで積み上がっている事実を無視はできません。これまでとは異なる、強力な、税制も含めた施策を実施するべきです。