在日米軍が日本入国の前に検査をしなくなったことを、日本政府は知っていたのではないかという、昨日来の問題について、今日、林外務大臣は閣議後の記者会見でおおむね以下のように語りました、
・在日米軍からは、日本と緊密に連携をする中、出国前検査の免除についても外務省に通知していたとの認識であるとの説明があった。
・それに対して外務省はそのような認識は持っていなかったと改めて伝えた。
・両者に認識の齟齬があったので、今後そのようなことがないように一層緊密に連携する。
・認識の齟齬が生じたのは、外務省の取り組みにも不十分な点があったことは否定できず、真摯に受け止める。
この説明には疑問があります。
まず両者の「認識の違い」とは何か。外務大臣は全く説明していません。オミクロン株の全国的なまん延のきっかけとなった可能性のある問題ですから、曖昧さは許されません。
さらに、認識の齟齬が、外務省の取り組みにも不十分な点があったとはどういうことか。すなわち、外務省はやはり米側から伝えられていたにもかかわらず、見落としていたのではないか。そうでなければ「外務省の取り組みにも不十分な点があった」と、謝罪するような言い方を、大臣自らする必要はありません。
まだまだ、疑問は尽きません。
曖昧なまま見過ごすことは決してできない問題です。来週月曜日(7日)の衆議院予算委員会で取り上げ、徹底的に明らかにしていきたいと思います。
7日月曜日、午後1時から40分間、衆議院予算委員会で質疑に立ちます。NHKでの中継もありますので、ぜひご覧下さい。