今日は、事務所においていくつかの事務作業を行いつつ、各所への個別の挨拶回り。夜は神崎地区の支援者の方々と会食。
ところで、昨日のブログで、昨日長崎新幹線に関する公開協議を傍聴したことを書きました。
今日の佐賀県内の新聞では、この協議の結果について多数報道があります。
この協議の中で、県側は、新幹線を作った場合に行う、地域振興策として、①高速交通網(=道路)の整備、②「地域振興のための地域の主体的な取り組みに対し、県は積極的に支援を行う」、という2点を示しました。
これらをどう読むか。
まず①については、ここに提案された道路の整備は、その費用の55%を国のおカネでまかなう、いわゆる「補助事業」です。したがって、本当に国からのおカネ=補助金が出てくるのか、が鍵となります。
国の予算編成のスケジュールにおいては、8月末に各省から財務省に対して予算要求が提出され、それに沿って予算査定作業を行い、12月末に政府予算案をつくります。
今回の道路整備の補助事業は、これまでにあったプランに対する上乗せです。したがって、この上乗せを行うための予算的手当ては、上に書いたような予算査定過程の中で、これから行うことになるものと思われます。
したがって、今回県から示された道路整備案については、予算的手当ては、まだ決まっていない、と見るのが妥当だと思います。しかしその点は、県側からの資料には明らかにはされていませんでした。
②については、「地域振興のための地域の主体的な取り組みに対し、県は積極的に支援を行う」という文章ですが、これの意味するところは、「今、県側からはなんら具体案はありません。地域の側で何か案があれば出してもらえれば、県として積極的に支援を行うことを検討します」というものです。
私も、財務省で働いていたとき、こちらからは具体的な案がなくて、先方からの案が出てくることを期待したい、というときには、このような文章をよく書きましたので、その意味するところがわかります。
このように、役所の資料に書かれている言葉というものは、自分が書く側ではなくて、その外から見る側として見てみると、確かによく批判されるように、その本当の内容がわかりにくいものだなあ、と思った次第でした。
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