知的障がいを持つお子さんたちをお持ちの父母の皆さんとともに、県議の皆さんとの会合を持たせていただきました。
知的障がいを持つ子どもたちに対して、本当の「学ぶ機会」は保障されているのだろうか、という思いからです。例えば、知的障がいを持つお子さんで、普通の小学校、中学校で学ばれている人もいます。しかし、この場合でも、高校レベルにおいては、このようなお子さんに対して普通の公立高校で学ぶことの門戸は、佐賀県の場合開かれていません。
今の学校関係法制の中では、高校入学を認める権能は、高校の校長の裁量にゆだねられています。もちろん学力検査などの一定の基準はあるとしても、ある程度の柔軟な判断は、法的には可能となっています。それなのに、それが佐賀県では行われていないのです。
中学校までは地元の仲間たちと一緒に学んできたのになぜ高校はだめなんだろう。また、千葉県など他の県では校長の裁量で、知的障がいを持つ子どもの入学が認められるケースが出てきているのに、佐賀県だけなぜだめなんだろう。そのような複雑な思いが父母の皆さんにはぬぐいきれません。
障がいをもつ子どもたちとともに学校生活を過ごすことで、健常の生徒の方でも学ぶことは多いはずです。
建前上は、高校教育は県の裁量、また入学の許可は校長の裁量となっていても、実態上は、その上の組織が硬直的な運営しか認めていないケースの多々見られます。
子どもにとっての本当の「学ぶ権利」の保障。これがしっかり保障されるかどうかで、子どもたちの人生は変わります。われわれおとなの責任は極めて重いと言わざるをえません。
コメント
コメント一覧 (1件)
その節はありがとうございました。
ryouta君は定員割れの定時制を受験しましたが、願いも空しく落とされました。しかしお母さんは浪人を覚悟で2次募集で同じ高校を受験させるそうです。
精神的にかなり追いつめられていますので、私たちも精一杯応援していくつもりです。
以上 現状報告まで