年末の国会の合間を縫って、年末年始の挨拶まわりが続きます。(写真)
今日内閣府が発表した数字ですが、2006年の日本の一人当たりGDP(国内総生産)が、前年の15位からさらに低下し、18位となったということです。
一人当たりGDPというのは、平たく言えば「一人当たりの豊かさ」、といったもの。
90年代前半は、日本は一人当たりGDPで世界第2位のところまで行きましたが、その後低下の一途をたどり、今や18位。
私はこの一人当たりGDPの低下は大変深刻なことだと見てます。つまり、国の富(とみ)自体が次第に縮小しているということですから。もっと平たく言うと、国全体が次第に貧しくなってきているということ。
世界で仕事をする日本の金融関係者に話を聞くと、「昔とは違って、今日本の投資家です、といっても世界ではほとんど相手にされない」ということです。最近海外赴任から戻ってくる役人の後輩たちと話をすると、「昔と違って、世界での日本の地位低下を痛感する」と言います。
国の富の縮小が著しい影響を与えていると思います。国内のいろいろな改革課題について議論のかまびすしい国会ですが、よくよく考えてみると、そもそも国の富を大きくするための、もっともっと大掛かりな改革が必要なのです。
コメント
コメント一覧 (1件)
なぜ、国の富がますます小さくなっているのか。「小さな政府」を喧伝していた小泉政権とそのあとの政権の、どこが「偽」だったのか。第二位にもういちど帰り咲くこと、ふたたび投資家が海外でちやほやされること。議員の向いている方向がどうも心配なのですが…危惧であることを祈ります。GDP「一人当たりの豊かさ」を、もっとふみこんで「ひとりひとりの豊かさ」に読み直していく方向を私は支持したいと思います。今日、民主党の大きな課題を論じているブログがあります。消費税増税を民主党が言い出したことの背景です。
http://critic3.exblog.jp/7868902/#7868902_1