先日厚生労働省が発表した指標で、2012年の子供の貧困率がありました。
子供の貧困率は近年上昇し続けていて、2012年には16.3%。すなわち子供のうち、6人のひとりが貧困のラインにいることが明らかになりました。
この指標にも現れているように、近年我が国での経済的格差の拡大は看過できないものがあります。
経済格差があまりに拡大しているが故に、幅広い層での消費も進まず、先進国に近年顕著な「需要不足」に拍車をかけています。これがデフレからの脱却も困難にしているのではないかと思います。
税制や社会保障制度を通じた、適正な「富の再分配」は政府の重要な機能です。それが昨今は十分機能していません。
こんなことを主張すると、「バラマキだ」という声がすぐ出てきますが、バラマキのためではなく、経済を正常化する意味でも、今こそ適正な富の再分配が重要になってきていると思います。