安倍総理が今週金曜日に行う予定の施政方針演説において、「同一労働同一賃金」原則を盛り込むという報道があります。
何を今頃、という思いがしました。
なぜなら、この原則を政府として取り込んでいくことを、昨年安倍政権が強行に採決し成立させた労働者派遣法改悪案の議論の中で、私たちは何度も求めました。これを盛り込んだ対案も作られました。
しかし、安倍総理はこれを拒みました。同一労働同一賃金「的」な考えには触れつつも、欧州諸国のようなきちんとした同一労働同一賃金原則は、最後まで拒んだわけです。
今回安倍総理が施政方針演説で述べる同原則についても、その具体的内容を精査したいと思います。世界的な潮流に沿う内容のものではないのではないか、その見せかけだけのものに近いものではないかという懸念があるからです。