今日、安倍総理は記者会見を行い、来年4月に予定されていた消費税引き上げを、2年半延期することを発表しました。
安倍総理は、1年半前に消費税引き上げを延期して衆議院を解散した時、「この次は消費税を引き上げられるような経済をアベノミクスで必ず作る」と断言しました。
しかし、消費税引き上げ延期を彼自身が今日発表したということは、アベノミクスが失敗であったことを自ら明らかにしたに等しいと思います。
安倍総理は、先の伊勢志摩サミットで「世界経済に大きなリスクがある」ことが共有されたとして、消費税引き上げ延期の理由としていました。しかしこれはアベノミクスの失敗の責任を、国際経済に転嫁するものであり、私は大変不適切なものだと思います。
実際、今の国際経済状況について、リーマンショックの時のようなリスクがあるという見方はありません。むしろ先進国の中で日本だけが低成長に苦しんでいます。
大企業や金持ちがさらに成功すれば、その恩恵がその他にも広がっていくであろうという考えがアベノミクスの本質です。しかし、その恩恵は地方の私たちの暮らしまでは広がって来ませんでした。
今必要なのは、年金、医療、介護、子育てなどの福祉を安定させ、また雇用を安定させることで、多くの普通の皆さんの暮らしを安心なものにすることです。そこから消費は広がり、必ず経済は伸びていきます。それが私たち民進党の経済政策です。
安倍総理は今日の記者会見で「アベノミクスのエンジンをさらにふかす」と言いました。しかし、本当に必要なのはアベノミクスを見直すことです。
この点が参院選の大きな争点になります。私たちも大きな声で訴えていきたいと思います。