おおさか維新の会の松井代表が、民進党抜きでの憲法論議を進めるべきだ、どうせ民進党は賛成するわけないのだから、という趣旨を述べたと。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160717-00000073-jij-pol
これが本当なら、憲法とは何たるか、立憲主義とは何たるかを全く理解していないことをよくあらわす発言だと言わざるを得ません。
憲法とは、国民の側が、権力側に対して暴走しないように、その主権を行使してコントロールするための基礎です。
したがって、憲法に関する議論は、全国民を巻き込むように、発議を行う国会としては最大限に努力するべきだし、そのためには国民の代表たる各政党を議論に巻き込むように努めるべきです。
それに対して、最初から議論に巻き込まないというのは全くの問題外。
結果として発議が多数によって決まるのと、最初から多数で押し切ろうするのとは全く違います。
後者は憲法問題においてはあってはならない態度ですが、それに言及する松井代表の態度は、国会で私が安倍総理に感じた、立憲主義を全く理解しない態度と相通じます。
憲法とは何か、立憲主義とは何か。今後憲法の論議を進めるにしても、この基本論をしっかり議論し共有できるところを作る作業が必須です。