今日は、午後に、まず長崎新幹線問題に関する、佐賀県と関係市町村との公開協議を傍聴しました。また、本日佐賀県知事が城原川ダム問題について、流水型ダムをつくる、という方針を打ち出したわけですが、夕刻、これについての民主党のスタンスを示すための記者会見を行いました。
このような公共事業についてどのように考えればいいでしょうか。
私は、公共事業の中でも、本当に必要なものは必要なものとして建設を行っていけばよいと思います。日本のインフラ整備が諸外国に比べて遅れているのは周知の事実です。
ただし、これは私がかつて財務省で予算を担当して感じたことなのですが、公共事業をはじめとして、いろいろな予算要求項目の中には、本当に国民のためになるのか、という視点を大きくはなれて、その予算に関連するいろいろな組織の維持のため、あるいは単に「作ることはいいことだ」的な思考からとにかく提案している、といったものがあまりに多すぎると思います。
公共事業は「公共」ですから、公共の用途にしっかり対応したものでなければならない、すなわち住民のニーズを受けたものでなければならないと思います。ところが現実は、国民の本当のニーズとはかけ離れて、公共事業を担当する組織の自己目的のために提案されているものが、何と多いことか。
先ほど述べたように、真に必要な公共事業はあると思うし、そのようなものは財政状況の許す限り進めていけばよいと思います。しかし、公共事業プロジェクトを考える際に、まず第一歩は「これは公共事業に関連する組織の、内部の自己目的のために考え出されているのではないか」と疑ってみることは、決してな的外れなことではないと思います。
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