今日は、朝一番で予算委員会委員の打ち合わせを行ったあと、午前9時から午後5時まで、びっしり衆議院予算委員会、本予算案審議の基本的質疑が行われました。
総理、全閣僚出席のもの、本予算案審議がスタートしたわけですが、初日の今日は、大部分が与党議員の質疑。最後の一時間だけ、民主党の前原代表が質問に立ち、官製談合問題について、小泉総理の考えをただしました。
与党議員の質疑について思いを述べさせていただきたいと思います。
国会ですから、与党議員も質問を行うのは当然なのですが、いつも思うのですが、与党議員の質疑は「できレース」的であって、あまり議論がもりあがりません。質問する側も、答える大臣の側も緊張感がなく、笑ったりしながら応答することも多々あります。以前に財務省につとめていたころ、与党議員からの質問に対して答弁書をつくるのは、本当に楽でした。下手な答弁をしてもそれ以上つっこまれることはありませんから。
与党議員の質問とはいえ、国の問題に対する真剣な思いがあるのであれば、厳しい議論が行われてしかるべしではないでしょうか。
もちろん我々野党のほうも、国会での質疑においては、常によりよい議論ができるよう心がけていかなければならないと思います。野党側の質問はややもすると、例えば今であればいわゆる「4点セット」などに的を絞って、政府側の失言を引き出そうとするような、いわば「政争の具」とするための議論に傾きがちです。
真相究明や問題点の追求は鋭く行わなければなりませんが、それだけはなく、政策の面で建設的な議論に結び付けていく必要があります。
与野党ともに、国会議論の質の向上が求められているわけです。
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