今日は、午前中、事務所で来客の方をお迎えしたほか、執務で過ごしました。お昼時に政策調査会役員会にて、ほぼ今役員会での仕事が終わりつつあることを受けて、政調会長からの挨拶を受けしました。
さて、午後はいよいよ衆参本会議のヤマ場。まず参議院で昨日強行採決された社会保険庁改革法案など、年金関係の法案について採決が行われ、与党多数で可決。これを受けて、野党側は柳沢厚生労働大臣への問責決議案を提出するも、これも与党多数の中で否決。さらにこれにつづいて、参院では内閣への問責決議案を提出して、安倍内閣の政権運営に対しての不信任の意を示しました。しかし、これも与党多数の中否決。
さらに、衆院側において、内閣不信任案を提出して審議を行いましたが、これも与党多数の中否決。
我々野党側として、年金問題や税金のムダ使い問題などを含めて、現政権の政権運営に対して、「国民の声を聞いていない!」という思いを示す手段はこれがすべてです。見方によっては、問責決議案や不信任案を出しても、与党多数の中どうせ否決されるのであるから、そんなことしてどうなるのか、と考えられる向きもあるかもしれませんが、現政権を信任できるかというと、今の状況では到底、「今のままでよし」とは言えないわけであって、だとすれば、野党にできる意見の表出はすべて行ったわけです。
その後、現在も参院では、いわゆる公務員の天下りのあっせんに関する「天下りバンク法案」の採決が行われようとしています。これは、委員会採決をおこなわずに、それを飛び越していきなり本会議に上程するという異例な取り扱いを与党側が行ってきているもの。明け方までかかるのではないかと言われています。
このあと、国会は事実上閉じ、参院選に突入していきます。
今国会で改めて痛感したこと、それは「国会は数がすべて」ということです。どんなに、我々として良い対案を出しても、国会では取り上げられません。我々がどんなに良い質問を国会審議で行っても、与党がそれを握りつぶそうと思えば、それも簡単にできます。「消えた年金」問題が、国会においては、与党側から長い間握りつぶされていたことが、このことを雄弁に物語っています。
だからこそ、来る参院選、国民の皆さんの声が正しく表されるようになるように、頑張らなければなりません。
コメント
コメント一覧 (2件)
深夜、起きてたら、速報で採決のテロップが流れました。
なんというか、安部内閣になってからの国会は非常に無意味な存在に思えます。
既に日本は民主主義ではなくなってるような気がしてきました。
単に多数決で決めていくならば、国会議員も国会も不要です。
機械にさせた方がコストが圧倒的に安いですし、「利権」などとも無縁です。
ただ、論議をろくにせずに多数決で決めちゃうならば、法案を論理のみで解釈させるプログラムに是非を決めさせた方がいいような気がします。
一時期、政治に対してもある程度の興味がありましたが、今は急激に冷めてきています。
もう、どうでもいいよ。勝手にすれば。といった感じに近いのかもしれません。
強行採決、という手段が、これほど簡単にまかり通るのであれば、そもそも国会とは何なのか、選挙で国会内の多数が確定した瞬間に、国会内での議論はそもそも不要になるのではないか、という極端な思いすら憶えるような状況です。