九州弁で言うところの「おくんち」が盛んに開催されています。おくんち、つまり秋祭りですね。今日もいろいろな地域のおくんちに足を運んで、浮立の様子などを激励して歩きました。(写真)
さて、話題はがらりと変わりますが、今週末、米国ワシントンDCでは、先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)が開催され、世界経済の状況などについての議論が行われました。
今回、この会議でG8の財務相らは、ソブリン・ウエルス・ファンド(SWF)についての議論を行いました。SWFとは、最近急成長している投資ファンドで、主に産油国など、「国」が組成しているものです。世界的な原油価格高などを背景として、産油国は海外からの莫大な収入をあげており、それらなどを元にSWFが組成されている例が多いのです。
SWFは、世界で急成長しており、世界の金融市場に対する影響力が極めて大きくなってきています。しかし私は、そのあり方にはある懸念を持って見ています。すなわち、公的部門が世界の金融市場に影響を与えるような巨大なファンドを組成して、そして、積極的な姿勢で投資に乗り出していいのだろうか、ということです。
公的ファンドですから、収益にどれだけの敏感なのか、ある政策意図をもって投資を行うことはないのか、そのために世界の金融市場における適正な市場価格形成がゆがめられてしまわないか、などなどといった点です。
国際金融市場の動きは私たちの経済のあり方に直結します。世界のどこかの国の話し、ではなく、SWFのあり方には私たちももっと注目しておかなければならないと思うのです。
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