今年の秋に行われる予定の米国大統領選挙。この民主党、共和党双方の候補者を決定するための予備選挙が、米国内各州でスタートしました。
その皮切りはアイオワ州。民主党ではヒラリー・クリントン氏が優位と言われ続けていましたが、新進若手のオバマ氏が予想を覆して大勝しました。今後の民主党の大統領候補選びの行方が混沌としてきました。
オバマ氏が掲げる言葉は”CHANGE”(変えていこう)。
既存の政治を、若い、新しい視点から変えていこうというシンプルな主張です。
これを見ながら、私は90年代前半に同じ民主党のビル・クリントン氏が大統領選に立候補したときのことを思い出しました。私はその頃米国留学中で、若いクリントン候補が、”CHANGE”を求めていこう、と訴えて大統領選を闘っていくのを目の当たりにしました。
その”CHANGE”、新しく変わっていくことに対する期待感から、クリントン候補は当選し、その後2期、米国大統領を務めました。そのときに、私は米国の国民の、「変わる」ということへの抵抗感のなさ、むしろ期待感の強さに対して、大変新鮮な感覚をおぼえました。
オバマ氏は同様に、「変化」を求める国民の声を受け止めて、今後も大統領選を優勢に進めていくのでしょうか。それともヒラリー・クリントン氏が追い上げるのでしょうか。
「変わる」こと、「変化」そして”CHANGE”。日本にも政治の変化を求める声が、政権交代をもたらすまでに強くなる日が来るのでしょうか。
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