よく日本酒を飲むとき、「さしつさされつ」と言います。
杯を空け、相手にわたし、酒を注ぎ、相手が飲み、またこちらに杯が帰ってくる。このようにして楽しく日本酒を飲む、よき風習です。
ところが、私の地域内でもこの「さしつさされつ」、場所によって少し違いがあるのがわかります。
たとえば、私が感じているところですが、私の出身地の白石町などは、こちらがまず杯を空けてさし出し、相手に「まあ一杯どうですか」、これが「さしつさされつ」。
ところが、今日お邪魔させていただいた、山間部の老人クラブでの会合では、「さあ大串さん、一杯いただきましょう」と向こうから言われ、こちらの杯をぐいっと空けて、渡す、こんなペースでした。見ていると、皆さん「さあ一杯いただきましょうか」と言って回っていらっしゃいます。
これがこの地域での「さしつさされつ」なんだなと思いながら、そして同じ佐賀県内ですらこんな違いがあるな~、と妙に感心しながら、今日は雪の中の山中。老人会でのひとこまでした。
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