釈然としなかったことがあります。
一昨日、衆議院本会議において、国土交通省所管の法律、道路整備財源に関する特例法改正案について採決が行われ、与党多数のもとで可決されました。
この法案、まさに今問題となっている道路特定財源に関する法案です。今回可決された政府案においては、今後十年間ガソリン税などの道路に関する税収を道路特定財源として取り続ける、すなわち一般財源化はしない、という法案です。
道路特定財源の一般財源化は、思い起こせば、小泉元総理が、「自民党をぶっ壊す」という掛け声とともに、政権が始まった初期の段階から「自民党をぶっ壊す」ために、最たる課題として訴えてきたものです。その議論、駆け引きの中で、小泉氏が言う「抵抗勢力」とのやり取りに、国民の関心はひかれました。
そのような流れの中で、今まさに道路特定財源が、今後も特定財源であるべきか、一般財源化されるべきではないかという、小泉氏が提示した課題が国会で議論されているわけです。
一昨日の本会議の討論の中で、野党議員の方から「小泉元総理は、政府提出の特定財源を守る法案に賛成されることはないでしょうね」との言葉が発せられ、その後採決。
小泉氏がどうしているのかと目を凝らしてみると、やはり与党案に賛成ということで起立しています。小泉氏の「自民党をぶっ壊す」という言葉は何だったのだろうか、という思いがしました。これが「政治」というものなのでしょうか。
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