人事を行う立場にある者は、人事権を発動する際、人事を行うことで何を達成するのかを明確にしておかなければなりません。「これを実行したいからこの人事異動を行う」ということであるべきです。
今日福田首相によって内閣改造が行われました。さてこの人事、これから何を達成するためのものでしょうか。
福田首相はつねづね、パフォーマンスではなく仕事をきちんとやればおのずと成果は出てくる、との考えだと聞きます。その考え方自体は私も賛同できるものです。
ただし、例えば今日再びガソリンの価格が上がり、その他多くの物価も上がるなど、私たちの生活が日々厳しくなる中で、国民はこの国がよくなる方向に向かうという希望のメッセージを受け取りたいと切望しているのではないでしょうか。そのメッセージ、今日の内閣改造で発せられたでしょうか。
内閣改造とは別に、政府において今日ひとつの人事発令がありました。新しい九州農政局長に、農水省農村振興局次長であった方が就くというものです。諫早湾干拓事業を担当する農村振興局から九州農政局へ。これが開門に歩を進めるためのものであるのか、そうではなく、これまで通りの農水省の考えを九州の最前線で守るためのものなのか。この人事も何がしかの目的を持つはずです。それは何なのでしょうか。
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