インド、パキスタン。核拡散防止条約(NPT)に未加盟であり、かつ核実験を行い、核を保有する国です。NPT体制は大きく揺らいでいます。
米国は、私に言わせれば大変ご都合主義で、インドと二国間での協定を結んで、インドに各関連技術を提供することを画策しています。
このような、NPT体制をさらに有名無実化する米国の動きに、日本としてどう対応するのかが問題となっています。一部報道では、日本政府はこのような米国の動きを容認するのではないかとの報じられていますが、私は大問題だと思います。
もちろんNPT体制も、核の不拡散を図る体制として完璧なものではありませんが、さらにその骨組みを揺るがすことはあってはなりません。
もし米国の動きを日本が容認するようなことがあれば、まさに米国追随の極みと言わざるをえません。
折りしも、パキスタンで長く政権の座にあったムシャラフ大統領が辞任する意向を示しました。パキスタンにおいても核管理にかかる不安定性が増すかもしれません。
核の不拡散。人類が絶対に目指さなければならないその目標。日本の役割は大きいと思います。
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