「解散の『か』:の字も私の口から聞いた人はいない」 麻生総理はそう言いました。自民党側からもすぐには解散総選挙はできないとの発言が聞こえてきます。
来週月曜日と火曜日に衆議院予算委員会が行われ、補正予算案が審議されることは決まっています。しかしその後、いつ頃に衆議院予算委員会で補正予算案が採決されるのか、それはすんなりといくのか、はまだまだ見えません。
もし与党側が強行採決でもしてこようものなら、国会は一気に緊張状態になり、その後の参議院予算委員会での審議の見通しも立ちづらくなります。
しかも、今回の補正予算案、麻生総理が「まずは景気が重要」と言い、「だから補正予算は重要」と言う割には、内容的には、毎年の補正予算案で行われているようなものが多く、まさに今起こっている経済の急速な悪化に対応するものとして十分効果があるものかは疑問です。
例えば、中小企業への貸し出し信用保証拡大のための出資金、学校耐震化などが盛り込まれていますが、これらの重要性は十分認められますが、毎年の補正予算にも同様な措置が盛り込まれているものです。
衆議院、参議院の多数党派が異なるという状況は、麻生新総理のもとでも続いています。その状況下において、補正予算案の審議という、本格国会論戦が始まろうとしています。
「解散は延びるのか」という声のある中で、私は来週の国会の状況、特に補正予算案の衆議院の通過の仕方、その後の参議院審議への入り方、これらがその後の政局を明らかに物語ると思いますし、そう見通せば、やはり近く国民に信を問わざるを得ない状況が来ると思います。
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