サブプライムローン問題に端を発した世界的な金融危機がおさまりません。先週の米国における金融安定化法案の否決、そして可決、さらにその実効性に疑問符をつけた市場のアタックと、荒れています。
また欧州においても影響が拡大しており、欧州各国の足並みの乱れが、市場の振幅を拡大させています。
あまりに規模が大きく、またその深度がなかなか見えないために的確な対応をとりづらいことはよくわかります。しかし、米国で見られた金融安定化法案の否決や、あるいは欧州で見られたような政策のバラバラ感などを見ていると、問題発生そのものに加え、問題発生後の政策的対応にも大きな問題があるように思えてなりません。
今週後半にはG7主要国財務相・中銀総裁会議が開催され、先進国間での対応が協議されます。そこで、明確な対応策が打ち出せるかどうか、それを説得的に市場に伝えられるかどうか。欧米参加国の対応が注目されます。
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