在日米国商工会議所の60周年記念レセプションが、在京米国大使邸で開催されましたので、これに出席してきました。
このような会が開催されるときにいつも思うのですが、米国や、私の知る限りではカナダなども、自国の民間企業の宣伝、後押しを、在外大使館が表に立ってどんどんやっていきます。企業と大使館との連携ぶりは日本よりはるかにすごいものがあります。
以前にインドネシア大使館に私が勤務した際にも、現地の米国大使館、カナダ大使館で開催されたレセプションなどで、それぞれの国の進出企業を大々的に宣伝している光景を見ました。例えばレセプションの会場に企業の看板、ロゴなどがどーんとはってあったりしましたし、また大使館のレセプションのスポンサーとして企業が入ってきていることも多々ありました。日本の大使館ではちょっとなかった光景です。
今日も在京米国商工会議所という民間企業の団体のレセプションが大使公邸で行われているわけです。これが向こうの普通の感覚なのでしょう。
日本も学ぶべき面もあると思います。以前からこのブログにも書きましたが、外交は各国の利害関係の激しいぶつかり合いの場です。ですから、外交の最前線では、日本の利益に適うことをとことん追及し、主張していくべきです。その中には、日本の企業が海外で活躍するということも入るはず。企業ごとに偏ってはいけませんが、政府として、もっと積極的に動いていく面があってもいいのではないかと思います。ちょっと日本政府の場合はその辺が控え目な気がします。
コメント
コメント一覧 (2件)
大串議員のおっしゃる通りだと思います。金融の問題もそうですが、大串議員の目利きはさすがですね。問題点を的確に捉えられています。
日本人は、国連でも外交の場でも他国は世界全体のことを考えて発言しているようにとらえている人がたくさんいると思います。
きちんと見てみれば、各国とも自分の国益しか考えていない発言、戦略を取っているのは明白です。
やはり政治家がきちんと主導権を握って、もっと国益を追求するやり方をしていかなくてはなりません。
そうしないと一部の族議員や外務省、既得権益団体等にいいように利用されるだけです。
民主党にはいろんな考えの方がいて大串議員も苦悩すること、大変なことがあると思います(自民党にもいろんな考えの方がいますので民主党だけのことではありませんが)。私は民主党というより大串博志個人のファンです。
日本の国民性を考えるとバラク・オバマが大統領になるような変革というのは難しいのかもしれませんが、どのような結果になろうと大串議員を応援しつづけます。
今回のブログは、さすが経済通の現役国会議員と思える内容で、勉強させていただきました。日本の場合、その国や地域の専門家でなくても大使になり、またその地位も外務省の出世コースの一里塚としか見られていない面があると思います。だから日本の外交官はただの官僚で、減点法の発想しかできず、失敗せずに任期を終えることに汲々としているのでしょう。日本の代表として、気概を持って職に臨んで欲しいものです。