会期末は来週というところで、やっと今国会初めての衆議院農林水産委員会が開かれ、新任の石破大臣に対して、一般質疑を行うことができました。
事故米問題で大きく揺れた農政。今日も事故米問題は話題の中心。政府はその流通ルートはほぼ明らかにしたと言っていますが、実はまだまだ未解明な部分もあることが明らかになりました。
それと同時に、石破大臣の発言の中で、私がどうしても気になるのが、今後の農政として「やる気のある農家を支援する」という言葉。これは石破大臣に限ったことではなく、現在の自民党・政府農政の中心的な考えを示す言葉です。
しかしやはりどうも引っかかります。この言葉によると、「やる気」のある農家と、「やる気」のない農家がいることが前提となっていますが、私が地元で農業者と意見交換する際に感じるのは、専業であれ兼業であれ、ともに農業に対するやる気は十分あるということ。
やる気がないから後継者が出てこないのではありません。やる気がないから耕作放棄地が出てきているのではありません。やる気はあっても後継者に継がせられない、耕作を続けられない、という実態があるということです。
この実態を放置すれば、現在の約40%という食料自給率はさらに低下することは間違いありません。
この「やる気」に対する現状認識のズレが、現在の農政の根本的な問題につながっているような気がします。
コメント
コメント一覧 (7件)
大串議員お疲れ様です。まったくご指摘の通りですね。
そういうことを平気でいう政治屋(政治家とは呼べません)には、こういってやりたいです。
「やる気のない政治屋には給与もボーナスもカットしてもいいということですね」と。
与野党問わず大多数の国会議員に「やる気」は感じられません。審議中の居眠り、携帯いじり、審議中の法案について詳しくない、勉強もしない、納税者の痛みがまったくわからない、ヘラヘラ笑いながらちゃかしたような質問や答弁をする、献金をしない企業はいじめる(蒟蒻畑のマンナンライフなんかかわいそうです。消費者保護も行き過ぎると何か勘繰りたくなります。)、そのくせ高給取り。
どこの世界に勉強中とか言っている人に高い給料を払う人がいますか。
能力に合わせた給与体系に国会議員もすればいい。年齢は関係ありません。国会議員になることが最終目的の人が多すぎます。
大串議員は実直な方なので苦悩されることが多いと思いますが、あなたならバラク・オバマのような変革を起こすことができます。
嫌がらせする人もたくさんいると思いますが、負けないでください。
やる気のない農家はいるでしょう、普通に考えて。下の人も書いてますが、やる気のない政治家は確かにいる。そしてやる気のない官僚もいる。やる気のないラーメン屋もいる。サラリーマンでも当然やる気のない人はいる。農家だけ全員やる気に満ちあふれているなんて、どこの夢の世界の話ですか。しかし逆に、やる気のある農家も確かにたくさんいるでしょうし、議員が会ったのはそういう方達なのではと思いますよ。
人間も働きアリみたいなものでしょうか。
7割はよく働いて3割が働かない。
そうやって成り立ってるのでしょうか。
しかしながら、政治家や官僚はそうならないようにしてもらいたいものです。
大串議員に期待していますさんの意見に同意。
>ちゃかしたような質問
参院外交防衛委員会で、「カップめん1個の値段」や「飲食店で割引サービ
スなどが受けられるクーポン券を使ったことがあるか」
民主党の牧山弘恵氏や浅尾慶一郎氏に伝えてください。
農家の人たちはやる気は十分にありますにも関わらずそのやる気を削ぐようなことをしてきたことを自覚してもらいたいものです
全農家にやる気があることを前提にすれば、結局全農家にバラまき補助をすることになります。これは55年体制下で自民党政権がずっとやって来たことでは?その結果、今の日本農業の衰退があるのでは?農業振興予算は各農家の生産者価格による売上に対して何%という風に報奨金のような形に出来ませんか?これなら頑張った農家は報われます。生活できないと言われる人は他業種の人と同レベルの社会保障でフォローすべきです。
やる気のない政治屋と言えば、国会議員なのに国会をさぼりまくり、首相の所信表明演説の最中に居眠りしていた政治屋を一人知っています。インド首相との会談は体調不良でドタキャンしたくせに翌日の地元回りにはちゃっかり行った、小沢一郎その人です。小沢氏の給与は国会議員に対してのもので、民主党党首に対して支払われているのではありません。国会議員が国会サボっていいわけがない。小沢氏の給与はカットすべきですね。