今日、超党派の議員で構成している、「公共事業チェック議員の会」の有志で、内閣府の幹部を訪問し、沖縄で今問題となっている、「泡瀬干潟」の埋め立て問題について、再考を促す申し入れに行ってきました。
泡瀬干潟は、沖縄本島に残った大変美しい浅瀬の海です。海の自然が豊かに残されていて、さんご礁、藻場をはじめとして、カニ、タコ、クマノミなどの生物が美しく生息しています。
ところがこの地を埋め立てて人工島を作りリゾート開発をしようという事業計画があります。しかしながら、その後計画は紆余曲折を経て、今では人工島の上に具体的にどのようなリゾートが進出してくるのかは全く白紙。人工島を作ってもそれが活用されない可能性が明らかになっています。
このような背景から、昨年11月、この問題が争点となった沖縄地裁の判決において、裁判所は事業に対して「経済合理性がない」としてこれ以上の公金支出の差し止めを命じました。
これに対して、市、県は控訴しているというのが現状ですが、なんとその間に、国は1月15日、干潟への土砂を投入し始めました。(テレビニュースなどでご覧の方々もいらっしゃったと思います)
このような判決が出ている中で、なぜいったん事業を止めるという判断ができないのか。まさに「止まらない公共事業」と化しています。一度埋め立てられ破壊された自然の海は二度と戻ってくることはありません。
私自身、諫早湾干拓事業問題にかかわってきている経験から、第二の有明海を沖縄に生んではいけないという思いで、泡瀬干潟の問題にも関与しています。
「止まらない公共事業」。なぜ、いったん立ち止まって様子を見るということすらできないのでしょうか。
コメント
コメント一覧 (4件)
土建屋さんの偉い人と公務員の偉い人との大人の事情。
土砂関連は既に発注済みで作業する側は、土砂入れないと入金がないから、やらざるをえないという状況なんじゃないですかね。
受注した方は、人員割きますから、遊ばせておくわけにはいかんでしょう。
ストップ期間中の作業員の給料を国が肩代わりするなら別でしょうけど、それはそれで国民の中には反発する人もいるでしょうし。
完全に決着つかないまま発車したのがまずいんでしょうし、でも圧力ではじめざるをえなかったのもありそうです。
厚生労働大臣
山田正彦
民主党娯楽産業健全育成研究会
国立国会図書館法の一部を改正する法律案
「パチンコの換金を法的にきちんと認めるべき」と発言(@グリーンべると)
年金担当大臣
長妻昭
国立国会図書館法の一部を改正する法律案
昨年末、イルカに触りたくて沖縄へ行ってきました。海が綺麗で建物が適度にショボくて実に良いですね。沖縄の観光開発はもう十分。だから大串議員の主張に賛成です。
まず沖縄市長に圧力をかけて翻意させることはできないものでしょうか。この人元々サヨクで社民党だし、選挙時は民主党も推薦してたはず。
市長が控訴を取り下げれば、県議会与党少数の、仲井眞知事の梯子をはずすことができるかも知れませんよ。