解散総選挙の時期が取りざたされる中で、今春の予算成立後か、などという観測もあります。私はその可能性は大いにあると見ていますが、その際には、年度当初に「追加の追加経済対策」といったものを打ち出して、ということになるのではないかと、推測しています。
それは、政局的な見方からだけではなく、財政刺激という観点からもそうです。
例えば20年度予算。20年度当初予算に対して、第一次補正予算、それに最近国会を通過した第二次補正予算を合わせた歳出総額は89兆円にのぼります。
ところが、これから審議に入る21年度当初予算案の歳出総額は88.5兆円。このうちに、基礎年金国庫負担1/3⇒1/2への引き上げ分(2.3兆円 これは国民への直接的な歳出拡大要素にはなりません)があることを考えると、国民に対する歳出の減は、ざっと見ても3兆円近くになります。対GDP比で1%弱。これは大変大きな減少です。
大ざっぱな分析に見えるかもしれませんが、財政による景気刺激の度合いを測る方法としては、このような見方は簡便な方法としてよく使われるものです。IMFでもこのようなやり方をしました。
来年度の景気見通しが極めて弱い中で、対GDP比1%近くの財政刺激『減』というのは、ちょっとありえない(それだけ、政府の来年度経済見通しが超楽観的だということです)。したがって、年度がはじまってすぐに追加の追加経済対策を考えなければならないのは、必然の流れのように見えます。
コメント
コメント一覧 (5件)
質問ですが、国会を見てなぜ小沢一郎氏が立たず田中真紀子氏という余所者を立たせたんですか?
しかも田中氏の発言は失笑ものでしたよね、代表がああいう場に立たないと全く政党としてしまりがありませんよ。
何か小沢氏を立たせたくない理由があるのですか?
あと鳩山氏が自民党の事務所が国有地を借りているから出て行けと言って、社民党も国有地をあると質問が出たら「社民党に言ったわけではない」と言ってましたが…、漫才でしょうか?
田中真喜子氏の質問は良かったです。メディアは最後の背広オチだけを好んで取り上げましたが、前半の環境問題と、後半の自民党内にも麻生政権に批判的な声があるくだりが眼目です。真喜子氏は若いころから環境問題に熱心でした。オバマ政権が少なくとも4年は続きますから、環境問題は重要で(有明海や沖縄は勿論)、良い人選でした。
民主党にも論客は多いですが、田中真喜子氏や田中康夫氏を代表質問に起用すると、民主党中心政権の多様な人材や魅力をアピールできる効果があります。自民党や公明党のワンパターンと対比すると特にそう感じます。
麻生政権は景気対策に名を借りた焦土作戦にでるらしいですが、国民の金を無駄に使われてはたまりません。省益>国益で無駄使いを助長する官僚はチェックして、徹底パージしてください。無駄な省庁局課の廃止と、無能で無駄な官僚の総取換を、今からスコアを付けて準備してください。局長級以上と大使級以上は公募が良いと思います。大臣副大臣政務官で審査すれば良いでしょう。
上記コメントの誤字を、お詫びして訂正します。
×田中真喜子氏
○田中真紀子氏
失礼しました。
今回のエントリー、書いてある内容は解るんですが、大串議員が何を主張したいのかが解りません。「どうせすぐ追加経済対策をやるんだろうから、最初から本予算に組み込んどけやゴルァ」という理解で良いのでしょうか。だとしたら、追加経済対策が早々に出てくるのは良くないことなのですか?
今回の風様の書き込み、大方は賛同しますが、マッキーを論客と称するのだけは無理があると思います。彼女の過去の行状については、ウィキあたりでも見られるので割愛しますが、何よりも北朝鮮拉致被害者の子息たちを北朝鮮に帰せと主張し、被害者の会からの反発を黙殺した段階で、私の中で政治家田中眞紀子は終わりました。今ではただの下品なオバハンです。支持できません。