今、民主党からの議員立法として、「会計検査院法」の改正案を検討しています。
その内容は、①これまで会計検査院のトップには、財務省をはじめとした各省から天下りが来ることが多かったのですが、これを規制する。②会計検査院から検査先に対して、多くの職員が天下りしていますが、これを規制する。③会計検査院が不適切と考えた予算執行事例について、今は相手省庁の同意がなければ対外的に公表することはできないことになっていますが、これを相手省庁の同意がなくとも公表可とする、といった方向です。
どれもしごく当たり前の話しではないかと私は思います。例えば②の問題。私も国会で「会計検査院から検査先に対して天下りするというのはあまりにもおかしくないか」ということを質問しましたが、会計検査院から返ってきた答えは、「会計検査院で培ったノウハウを相手先で活用してもらうことは意義あること」という理屈で、適正だという態度を崩しませんでした。
③もおかしな話しで、相手省庁が同意しないと発表できないという慣例があることから、これまで国会で、問題のある予算執行事案に対して質問しようとしても、会計検査院から「相手省庁からの同意が得られていないので言えません」との一点張りで通されたことも何度もあります。そのたびに「何のための会計検査院か!」と残念でなりませんでした。
予算のつかい方を質す役割の会計検査院のこのあり方は、やはり変えていかなければならないでしょう。
「民主党が政権をとったら何がどうかわるのか」といったことがよく問われますが、このような当たり前のことはすぐ実行できます。これによって予算の使われ方に関する監視の眼は強化されるでしょう。
しかし、この民主党からの議員立法、これまでの与党の対応からすると、賛否については「反対」ということになるのでしょう・・・・・・
コメント
コメント一覧 (2件)
>しかし、この民主党からの議員立法、これまでの与党の対応からすると、賛否については「反対」ということになるのでしょう・・・・・・
あなた達も国籍法改悪案以外は何が何でも反対してますよね、お互い様です。
それが嫌でしたら離党して一政治家として政党に囚われない活動するのはどうでしょうか?
これはおっしゃる通りだと思います。与党もこの提案には賛成すべきです。否決されたら是非これを衆院選での争点にして下さい。
下らない与党のスキャンダル叩きに血道を上げているよりずっと建設的です。期待しています。
会計検査院は、先般麻生内閣と揉めた人事院同様、独立性の高い機関ですから、官僚の猛反発が予想されます。またNHKにもOBが入り込んでおり、公平な報道は期待薄です。褌を締め直してかかって下さい。