今日の衆議院農林水産委員会においては、いわゆる「米(コメ)3法案」の審議。
昨年の事故米流通問題を受けて、米流通に関する規制等を強化する2法案と、そしてちょっと毛並みは異なりますが、米粉、飼料用米などの新規需要米の促進を行うための法案1本の計3本です。
今日は、米粉、飼料用米の研究、生産に実際に携わる方々から、参考人として意見を聴取し、質疑を行うというセッションでした。
その中で、米粉、飼料用米の生産を先進的に行っていらっしゃる農家の方々からの発言が大変印象的でした。
「今の農業政策は支援措置をしてもらうのはいいのだけれど、それが3年とか期限が決まっているものが多くて、先が見通せない。先を見通せるような政策にして欲しい」 もっともです。農業は継続が鍵。継続できるという見通しがあってはじめて、後継者の方々も前向きに頑張ろうと思われるでしょう。肝に銘じなければなりません。
さらに、議員側からの質問として、「食卓で食べるための米を作るのではなく、米粉、飼料用の米を作るということに抵抗はありませんでしたか?」という問いが投げかけられました。
これに対する農家の方のお答えは、「確かに飼料として食べさせる米をつくるなんて『罰当たり』と言われたこともありました。でも思う存分米を作れる喜びが大きいです」
この言葉には胸を打たれました。米は、周知のように、食用においては供給が需要を大きく上回っており、だからこそ減反、ということになっています。そんな中で、新規需要米であれば、思う存分に米を作って喜ばれる。そして、それが農家の方々のやりがいにつながる。ここに将来の農政のヒントがあるのでしょうか。
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