米国財務省で、国際金融問題担当の幹部を務める友人が来日し、話しをする機会がありました。
以前に日米両国の財務省の国際金融担当として、一緒にアジア経済危機、国際通貨基金(IMF)改革などにかかわった仲間です。
昔話を交え、あの彼はいまどこでどうしてる?などどいった会話が弾みました。
ガイトナー財務長官は元気かな? そう問うと、”He is so much stretched”(彼は今いっぱいいっぱいなんだよ)という言葉が返ってきました。
“stretched”という言葉が、生々しくガイトナー氏が置かれている状況を伝えています。
米国発の世界的な経済危機に対して、オバマ政権発足後、矢継ぎ早に政策を打ち出す日々。
しかも聞くところによるとさらに厳しいのは、彼の下で支えてくれるべき、多くの財務省高官スタッフのうち、多くのポストが、まだ議会承認プロセスを経ておらず空席ということだそうです。
まさに「いっぱいいっぱい」なのでしょう。しかしそのような中で、米国経済の行方が、引いては世界経済全体の行方がかかっているかと思うと、ガイトナー氏の頑張りにますます期待せざるを得ません。
コメント
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どこの職場でもそうなのですが、実際に一番高性能な人が一番忙しく働いていますね。