米国自動車産業ビッグ3の行方。クライスラーに続いて、GMも破産法の適用ということになりました。今後破産法適用のもとで、再生の道のりを探ります。
100年に1度と言われる金融危機のあおりを受けて、ビッグ3は傾いてしまった、と言われます。しかし、私は今回のビッグ3の破綻は、金融危機の結果ということだけではないと思っています。
かねてから米国の自動車産業は国際競争力を失い、衰退の一途をたどっていました。それは、自動車という商品が、今や米国にしか作れない「特別なもの」から、世界各国で造れる、どこにでもあるもの「コモディティー」になったからです。
どこでも作れるものであれば、コストの低いところで作るのが妥当ということになります。それがコモディティーの持つ性格です。先進国として人件費を含めコストの高い米国でのコモディティーの生産は、合理的ではなくなってしまったのです。
このことを日本は、対岸の火事としてのんびり見ていることは私は適当ではないと思います。日本にも、自動車、電機をはじめ、世界の中でコモディティー化している製品を作っている大企業がたくさんあります。しかもそれらの大企業に日本の経済構造は大きく依存しています。「モノづくり大国ニッポン」だから大丈夫、という声もあります。しかしどこまで本当に大丈夫なのでしょうか。
今回の米国での動きを、日本にも将来起こりうることとして真剣にとらえて産業構造の転換を早急に図っていくことができるか。将来の日本の浮沈がかかっていると思います。



コメント
コメント一覧 (1件)
えーっと…
人件費を含めコストの高い米国に工場を持つ日本の自動車産業のトップは馬鹿者です
ね(棒
日本も一歩先に行って、物づくり各社は国内工場を閉鎖し、生産コストの安い海外に
シフトすべきですよねぇ(棒