日本航空(JAL)の経営問題に対して、政府は日本政策投資銀行を通して、その金融危機対応融資を通じて経営支援する方向となりました。
私はこの政府による支援に対して強い違和感を覚えます。
日本航空の経営が厳しくなったのは、今回の経済危機のためでしょうか?数年前からその経営は大変厳しい状況にあり、その根底には経営体質の改善を怠ってきた固有の問題があるのではないかと思います。その固有の問題に目を伏せて、「経済危機だから」という理由で、政府支援を民間企業に対して行うのは、納税者として納得がいきません。
このような融資の担い手となる日本政策投資銀行のあり方にも疑問を抱かざるをえません。今回危機対応という理由から日本政策投資銀行の完全民営化は先送りされますが、その後の姿の検討はこれからです。
日本政策投資銀行の組織が残ると、どうしてもこのような、政府の息のかかった融資が生じてきます。私は、日本政策投資銀行の組織は公的銀行としては存在するべきではないと思っています。今後の見直しの中で訴えていかなければならない論点です。
コメント
コメント一覧 (3件)
市場経済から国家資本主義
の流れの観点から、
公的金融機関は、今後必要になるのではないか。
はじめまして。。。。
いろんな人のブログを見ていました。
参考にしたいと思います。
私のブログも見てください。
興味がなければ、すいません。スルーしてください。
JALの経営が厳しくなったのは経済危機が一義的な原因ではありませんが、今、日本のフラッグキャリアたるJALが潰れれば、日本における経済危機をさらに煽ることには間違いなくなるでしょう。
国からの融資に反対なのは結構ですが、ではどう対応すべきとお考えなのでしょうか。