予算編成過程の大詰め。大臣、副大臣、政務官の各レベルで、各省との折衝が連日続いています。
今日も、総務省や厚労省のカウンターパートと折衝、議論。
厚労省の予算は、その全体が「ひと」に関する予算。したがって、予算要求も「『ひと』に対する予算を重視すべきではないか。この予算を待ち望んでいる方々がたくさんいらっしゃる」という主張となります。
そのことは私も十分すぎるほどわかっています。
しかし財源に限りのある現状では、「この予算」を確保することは「あの予算」を待ち望んでいる他の方々に我慢をしていただくということになるのです。「あれもこれも」ではなく、「あれかこれか」という中で、厳しい意思決定を行っていかなければなりません。
また、「ひと」に対する予算だからと言って、そのための財源を見つけ出すことなくこれを認めるということは、結局国の借金を増やすことにつながります。これは言うまでもなく、将来の「ひと」、すなわち私たちの子どもたちにツケを回すことになります。
政府の中で仕事をしている同僚や先輩議員と、みんなで意識を共有したいと心から願います。「あれかこれか」が問われている今、「この予算が必要だ」ということを訴えるだけではなく、どの予算の優先順位が高いのかということを、みんなで厳密に判断しなければなりません。
厚生労働省予算の規模は約25兆円。政府全体の一般歳出のほぼ半分に該当する巨大な予算です。その中での優先順位付けは、「ひと」に対する予算だからこそ、なおさら厳密に判断していかなければならないと思います。

