マニフェストについて、現在執行部は、「衆議院の任期折り返しの頃、すなわち今年の夏ごろに、どこまで達成したか、今後どうするのかの検証を行う」としています。これはこれでひとつの方針。
しかし、私は以下のように考えています。
まず、自民党は、社会保障と税制の抜本改革に対して、「民主党がマニフェストを見直さない限り、超党派協議には乗れない」としています。この点から、もし私たちが本当に自民党も含め超党派協議に乗ってきてほしいと思うのであれば、マニフェストの検証・見直しは、私たちが社会保障と税制の抜本改革の素案を出すとしている6月頃までに行わなければなりません。
さらに、自民党は「マニフェストを見直さないかぎり、23年度予算案には賛成できない」とも言っています。この点も踏まえると、マニフェストの検証・見直しは、さらに前倒しになって、23年度予算案の審議が終盤を迎える頃までに終えていなければならないことになります。
以上の2点は、早くから、政府、党幹部には伝えています。
これらはいずれもかなり戦略的な事実です。しっかり頭において、年度末までのみちのり、スタンスを考えなければなりません。