厚生労働省東京労働局長の勝田氏が、記者会見で、記者らに対して「何なら皆さんのところに行って是正勧告をしてもいいんだ」と、労働行政の監督処分権限をチラつかせて圧力をかけているともとれるようなことを言ったと。
今日厚労省はこれを陳謝し、勝田氏を厳重注意処分にしたということです。具体的な事案の詳細は分かりませんが、この勝田氏の発言を見る限りでは、行政マンとして恣意的に権限を乱用するものであり、そして、報道の自由に対して圧力をかけるようなものであり、全く言語道断です。
かつて監督行政に携わった経験のある者として、理解できません。しかも、過労死自殺の問題など、労働行政の適切性に大きく疑義の目が注がれている中で、緊張感の欠如もはなはだしいものです。
厚労省は厳重注意処分にしたということですが、それで済むものでしょうか。