毎月勤労統計の問題で、厚労省からの説明が要領を得ません。「調査中」とばかりの繰り返しでは、どうにもなりません。
加えて、厚労省の説明によると、さかのぼって正しい統計に作り直していくことができるのかというと、2004年から2011年にかけては資料を既に廃棄してしまっているので、そもそも正確な統計に作り直すということすら困難だということ。
私は、あれっと思いました。正しい統計に作り直すことができないのであれば、どうやって「正しい統計」にもとづいているはずの、「追加給付」額の算定が可能だったのだろうか?と。
どうも、入手可能な数字だけを使って「仮計算」したようなことのようです。
そうだとすると、総影響人数2000万人、総額800億円の追加支給額と厚労省が示していることすら、あやふやなベースの数字ではないかいという疑念が湧きます。
厚労省が何を尋ねられても「調査中」と繰り返す一方で、なぜか2000万人、800億円という数字などはかなり早くから出てきていて、私はどうも不思議な感じがしていました。
予算案を急いで組み替えて国会開会に間に合わせるための、やっつけ仕事ではなかったのか。これらの数字についも、かなりの精査が必要です。