毎月勤労統計の不正調査問題に関して、なぜか与党側から「この問題で国会日程に影響させないで」という趣旨の発信が多く出てきています。昨日夜、私が自民党の田村元厚労大臣とテレビ報道番組で一緒になった時も、田村氏も同様の発言をしていました。
しかし、私たち野党側は、この問題と国会の日程とを結びつけて発言することなど全くしていません。
それなのに、与党側から先回りしてこんな発言があるのは、むしろ、与党側の方が、この問題、よっぽどひどい問題であることをよくわかっていることの証左ではないかと思います。
そもそも、このような問題が発生した時、役所からの連絡は、私たち野党よりも与党側に先に行きます。与党側は、私たちより先に部会等でのヒアリングを行なっています。
与党は、小泉進次郎部会長の下の厚労部会で、役所から私たちより先にヒアリングを行なった時に、問題となっている「中間報告」が、第三者ではなく、身内の調査であることを見抜けなかったのか。少なくとも、私たち野党側は、ヒアリングの際に「これは身内調査だな」という端緒をつかんでいました。それがあったから、私も国会質疑の中で、その点を追及したわけです。
与党側は「国会日程に影響させないで」なんて、私たちが一言も言っていないようなことを先回りして心配する前に、与党として役所をしっかりチェックする責務を果たすべきです。