日米貿易交渉において進展があったとの報道があります。
同時にその内容は、日本が農業分野で譲歩を迫られる一方、日本が攻めるべき自動車輸出については、日本が米国に自動車を輸出する時にかけられてる2.5パーセントの関税等については撤廃されないままでの結論となるという報道もあります。
もしそうなったら最悪のシナリオです。
私が内閣府大臣政務官としてTPP交渉を担当した時の経験からすると、日米の間での大きな取引、すなわちトランプ流で言うと〝ディール〝は、農産物と自動車です。
そんな構図の中で、農業分野で一方的に譲歩をさせられて、仮に自動車分野で米国側の関税の撤廃とならないのであれば、日本側の「完敗」です。
仮に、自動車分野以外で、あの分野でこんなに得るものがあった、といったような「飾り」を作ろうと日本政府はするでしょうが、日本にとって大したメリットのあるものではないでしょう。
どんな結果となるのか。安倍総理が本当にトランプ大統領にモノを言えるような立場にあるのか、これではっきりします。