総務省の接待問題については、新たにNTTからの不適切接待が明らかになり、谷脇総務審議官も事実上の更迭となりました。
総務省のこの一連の国家公務員倫理法に抵触する接待問題自体も大問題ですが、加えて、この過程での問題となった官僚の、国会での「虚偽答弁」とも言える答弁のあり方もあってはならないことだと思います。
秋本元局長は、東北新社との会食の際、衛星放送などに関する話はなかったと答弁していましたが、その後明らかになった事実を受けて、そのような話題があったことを認めました。
谷脇総務審議官も、通信事業者から国家公務員倫理法に違反するような接待はなかったと答弁していましたが、その後費用を払わず接待を受けていたことをを認めました。
こんなに軽々しく、事実と違う答弁をしてしまうというのは私には理解できません。
この霞ヶ関の現状にどう対応するか。
今できることは、今回の事案を受けて、徹底的に膿を出すこと。すなわち、同様な例は他にはなかったか、徹底的に調査をし、特に内部調査ではなく第三者による調査を行うこと。霞ヶ関全体について改めて洗い出しするようなことも必要ではないかと思います。
しかし今のところ、武田総務大臣がそのような調査に乗り出す構えは見えません。菅総理にしても「総務省の調査に任せる」と他人任せな答弁。霞ヶ関ににらみのきく菅総理ではなかったのか。
これでは霞ヶ関に緊張感は戻りません。強く危惧します。
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