安倍総理の答弁を聞いていて、合点のいかないことがあります。
北朝鮮を含む極東アジアの情勢について、安倍総理は最近極めて緊張感の高い答弁をしています。例えば、安倍総理は先般、北朝鮮はサリンを保有している可能性があるとすら明言しました。
もしそこまでの危機を訴えるのであれば、例えば有事の際に朝鮮半島にいる邦人数万人の退避、避難のための準備は政府としてしっかり出来ていなければならないと思いますが、この点の答弁は具体的なものはなく全く曖昧。
日本を含む極東アジアは本当に危ない状況にあるのか、ないのか。安倍総理が言うように危ない状況にあるのであれば、邦人退避のプランは当然確立されていなければなりません。しかし、どうもそこまで確立されているような感じではありません。
このアンバランスは大変不可思議です。すなわち、この面での政府の対応については妙な無理があると感じます。つまり安倍総理自身が何がしかの無理をしているのではないかと思います。そんな「無理」は決して国民のためにはなりません。