今国会で続けてきた、予算委員会ヒアリング。その時々の重要課題について、タイムリーに政府から事実関係のヒアリングを行い、質疑の充実につなげる思いで行ってきました。
国会も最終盤に来ていて、予算委員会ヒアリングも同じく最終盤です。
今日は、昨日閣議決定された、骨太の方針2022、新しい資本主義実行計画などについてヒアリングを行いました。
今日の主な論点として、
ー資産所得倍増プランというのは、もともと岸田総理が掲げていた「新しい資本主義」、「所得倍増」、「分配」という考え方とは矛盾する、格差を広げる方向に働く
ー今後の財政運営において、基礎的財政収支黒字化の目標が書かれていないなど、財政健全化について後退している
ー防衛費の増額について、5年以内という言葉が入ったことで、岸田総理が述べた「積み上げ」という考え方とは違った方向に行っている、また財源を合わせて明らかにすることも書かれていない
そして特に後者の二点については、安倍前総理が相当な圧力をかけたと報道されています。もっとも骨太の方針の内容も、新しい資本主義の内容も、アベノミクスに先祖返りしています。
全く岸田色はなし、と言わざるを得ません。
今後予算委員会の審議があれば、これらの点を岸田総理と議論を交わしたいところですが、残念ながらその機会は難しいでしょう。