TPPについて、報道を見ているだけでも相当な議論が進んでいることは明らかに見て取れます。もちろん年内合意が可能かどうかは予断を許しませんが、国益に大きく関わるような内容まで議論は進んでいるようです。
そんな中でも、政府与党からは「守秘義務合意」を盾に、全く情報が国会にすら開示されません。
野党側から農水委員会において求めていた閉会中審査も与党はのまず、さらには私たちの方からこれだけ大きな問題になっているのだからということで、TPP審議のための特別委員会を立ち上げるべきと主張していますが、これも自民党佐藤国会対策委員長は拒否しました。
守秘義務合意があるといっても、例えばこのタイミングで、自民党の責任者の西川公也議員から、重要5品目の中身についても精査が必要だなどというつっこんだ発言が出てきていることから見ても、一定の自民党内関係者には政府からある程度の情報がいっているのではないかと思わざるを得ません。もしそうでなければ西川議員は交渉の内容について、私たち同様何も知らされていないわけであって、それであの西川発言が出てくるとは到底思えません。
安倍政権の、多数を頼んだ力任せの国会運営が肌で感じられます。