自民党が検討している成長戦略の案が判明し、その中の一つとして、「日本版スーパー リージョナル バンク」(広域地域金融機関)の構想があるそうです。
地域経済活性化の後押しをすることが目的とされているらしいのですが、果たしてその目的は容易に達成されるものでしょうか。
もちろん、日本版スーパーリージョナルバンクなるものの詳細がはっきりしませんが、もしそれが現在の地域金融機関を統合するということで創設するというものであれば、結局は地銀の再編を違う言葉で表現しただけのこと。その実行過程のあり方によっては、地域において貸し渋りのような結果があらわれないとも限りません。
地域金融機関が統合する時に少々の公的資金投入などの財政支援がある、という触れ込みかもしれません。しかし、そのようスキームは既に存在します。
何が検討の背景にあるのか、よく分析しなければなりません。