集団的自衛権についての衆議院予算委員会での集中審議は14日に行われる模様。
しかしながら、繰り返しになりますが、国会開会中に閣議決定とならなかったことから、国会で明らかな議論を行うことが著しく難しくなっていると感じます。
例えば、今回の場合もし国会開会中であれば、昨日閣議決定された文章をもとに、質問主意書を通じてその内容のひとつひとつの重要な論点について政府の公式見解をまず明らかにした上で、国会での審議を行うと、かみあったいい議論になり得ます。
しかし国会閉会中は質問主意書を出すことはできません。したがって、予算委員会審議においては、閣議決定の文章に書かれていることの確認から入らざるを得ず、限られた時間でありながら効率的な議論となりにくいのです。
国会での議論を回避することを目的としているかのごときこのタイミング。そして一日のみの衆議院予算委員会審議。これでは国民の理解が広がるわけがないし、安倍総理が言っていた「国民への丁寧な説明」とは、口先だけのものと思わざるを得ません。