昨日の代表質問で、安倍総理は岡田代表からの集団的自衛権に関する質問に対して、ホルムズ海峡に機雷がまかれてこれを掃海するような場合も、集団的自衛権を行使するべき場合に当たり得ると答弁しました。
これまでも安倍総理はこのような答弁を行ってきましたが、昨日はあえてかなりはっきり述べたような印象をうけました。この事例、すなわち、人命に直接かかわる事例というより、経済的理由によっても集団的自衛権を行使する場合があるということを言ったものです。
私はこれは納得できません。なぜなら、安倍政権は累次の答弁の中で、集団的自衛権を行使できる場合とは、「他国に対する武力攻撃が発生した場合において………国民に、我が国が武力攻撃を受けた場合と同様な深刻、重大な被害が及ぶことが明らかな状況」としてきました。
はたして、ホルムズ海峡に機雷が存在し、日本への原油の海上輸送が困難となり、経済に影響を与えるという事態がーーーそれ自体は大変由々しき事態だとは思いますがーーー、「我が国が武力攻撃を受けた場合と同様な深刻、重大な被害が及ぶことが明らかな状況」とまで言えるでしょうか?
原油の国内備蓄もあります。他の海路を模索することもあり得るのではないでしょうか。
歯止めなく拡大する傾向を持つ安倍政権の集団的自衛権概念に対して、しっかりとした論陣を張っていきたいと思います。