TPPについては、今日、今国会で審議にかけるべく、政府は条約案、関連法案を閣議決定しました。安倍総理は衆参に特別委員会を設置して、今国会での成立を図りたいようです。
今国会は6月1日に閉会するという時間のない中で、安倍総理はTPP審議をなぜそんなに押してくるのか。特に、肝心の米国でも、大統領選の候補者選びがまだまだ火花を散らしていて、TPPの議会審議が全く見通せない状況であるにもかかわらず。
安倍総理は5月末の伊勢志摩サミットに向けて、世界経済をリードする姿を見せていきたいという思いがあるのかもしれません。
しかしそれならばまず、現在の日本経済の現状をまずは立て直すべきだと思います。直近四半期の成長率はマイナス成長。はっきり言って好調なものではありません。
それに目をつぶり、「アベノミクスはうまくいっている」と国会で独自の答弁を繰り返し、さらにTPP審議を強行して伊勢志摩サミットへの「手土産」にするかのごとき様子は、国民の生活の現状を真正面から見据えているとはとても言えません。