衆議院TPP特別委員会は、今日「やっと」野党側からの推薦人も含めて、参考人質疑が行われ、午後には集中審議も行われました。
ISDS条項に関する議論が、今日は多く行われていましたが、極めて重要な論点。
そもそも政府は「濫訴になるようなISDS条項とはなっていないので大丈夫」との説明を繰り返してきていますが、「濫訴になるようなことはない」という限定の言葉が本当に実効性のある限定になっているのかは、十分な説明がありません。
加えて、その点が明らかにならなければ、例えば「ISDS条項で海外から訴えられるかもしれないから、このような政府の安全規制は導入しないでおこう」というような、日本政府の側における「萎縮効果」が現れてしまうのではないかということも問題です。
濫訴になるかならないか、という問題の前に、我が国として自由な意思決定がそもそもできなくなるのではないかという疑問です。
いずれにしても、ISDS条項ひとつとっても、まだまだ議論を尽くさなければならない論点は数多くあります。
今日のような議論をさらに深めていなければなりません。間違っても近々採決、などということにはなりません。政府与党には、絶対に強行運営がないよう求めていきたいと思います。